五十肩の症状と治療 079-297-7677 〒670-0028 兵庫県姫路市岩端町95 城西ハイツ1F 【診療時間】月~金曜日/9:00~13:00 15:00~20:00土曜日/9:00~13:00予約優先となります。
60代 女性
右手で左肩を洗う動作で痛みが出てきたので来院されました。
話をお聞きしていくと
普段はそんなに痛みは感じず、手を挙げたり
手を後ろに回したりしても痛みは出ない。
痛みのある動作は右手を左肩の方へ動かす(水平内転)
と痛みが出るとの事です。
痛みが出る場所は肩よりも上腕の外側だそうです。
診ていくと
腕の拳上時に痛みはないものの、肩甲骨を良く観察すると
肩甲上腕リズムがうまく機能していません。
肩甲上腕リズムというのは
腕を真っすぐ上に挙げた時(180度)に
肩甲骨は60度開き、上腕骨は120度開くというものです。
この方の場合、上腕骨が100度ほどしか開いていないので
肩甲骨が60度以上開いている状態でした。
この状態は五十肩に移行しやすく早めの治療をしないと
肩の可動域が狭くなり、夜中に痛みがでたり、
腕を動かす時に痛みが出てしまいます。
本人さんに説明すると「なんとなくそんな感じがした」
と言われました。ご自身でも感づいていたようです。
肝心の痛みの原因は直接的にはこれでなく
棘上筋が原因でした。
棘上筋は肩甲骨から上腕骨の大結節に付着しているために
痛みの出る場所が肩ではなく腕に出てきます。
水平内転をする場合、肩の関節は屈曲するので
その時に棘上筋が肩峰に挟まれて痛みがでていると思われます。
通常では腕を90度以上挙げていかないと挟まれる事はありませんが
この方の場合は上腕骨‐肩甲骨間の可動域が狭いので痛みがでてしまいます。
治療はまず痛みを取る為に
経絡治療を使います。
経絡治療と言うのは痛みの原因となっている経絡を見つけ出し
その経絡のツボを刺激する事で痛みを取るという治療法です。
経絡治療といっても鍼を使うわけでなく、
指でツボを刺激してあげれば痛みはとれます。
水平内転での痛みなので検査をした結果
手の少陽三焦経が原因でした。
三焦経のツボ、外関、天井を刺激すると痛みが軽減されます。
また経絡上にある筋肉をほぐしていくと痛みはとれました。
重要なのはこれからで上腕-肩甲骨間の可動域を元に戻さなければ
痛みは再発し、五十肩になってしまいます。
次に上腕-肩甲骨間の筋肉を伸ばして行きます。
特に棘下筋、小円筋、大円筋のこわばりを取っていきます。
拘縮が進んでいないので筋肉がほぐれていくのが分かります。
治療後動きの確認をしてもらうと痛みは消えて
肩甲上腕リズムもスムーズにできています。
これで完全に痛みがとれると良いですが
念のため1週間後にもう一度、来院してもらいます。
今回は比較的軽度で
この方に運動習慣があるので(週2回体操にいっている)
すぐに痛みは取れました。
長引くケースもあります。
早めの治療にこしたことはありません。
お悩みの方はお気軽にお越しください。
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ふくもと鍼灸整骨院
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